きらりができるまで

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第3話 地域団体の形骸化

写真:雪が積もった地区公民館

公民館の公設民営化から1年が経過した2003年、地域の各種団体の形骸化は加速していました。


図表:形骸化する各種団体

図表1-1 形骸化する各種団体


地域づくりに対する各自治会の温度差や危機感の希薄化、それぞれの団体事業は休止や縮小し参加者は固定化、吉島地区全体の活動とは思えない事業もありました。また、自治会内での事業や作業の取りまとめ等で、自治会長の職務における負担が増えていました。

当時、きらりの前身団体である振興会の会議の中では、もはや今までのような地縁のつながりだけでは自治会活動や地域づくりを自己完結できないことを認識していました。

6人の事務局では、この形骸化する地域運営の形をどうすれば改善できるか、まずは各種団体の現状を整理することにしました。


地域の団体の現状(課題)

  • 地域団体の活動は行政の上部団体活動に合わせ縦割りで自立性もなく、既存の事業継続のみの活動が多い
  • 各種団体長及び自治会単位の役員は輪番制で、責任感は希薄化傾向にある
  • 地縁色が濃く、新しいことにチャレンジする気概がない
  • 人口減少、高齢化が進んでおり、集落単位の作業要員不足や自治会費の縮小により、自治会は形骸化している
  • 地域のことを話し合う場への参加意識が低く、“わがこと”として捉える当事者意識がない

これらの課題を理事会に報告したところ、事務局が解決策の素案を作り、理事会で検討することが決定しました。作成した素案は振興会案として、地域の外郭団体との合同理事会の場で一緒に協議することになりました。